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 できれば消し去りたい、若気の至りという名の黒歴史を持っている人もいるだろう。私もその1人だが、地球もまた同じだった。そして地球も私と同じように、その過去を完全に覆い隠すことはできなかったようだ。

 今からおよそ46億年前、誕生したばかりの地球は、マグマが煮えたぎる灼熱の塊だった。

 ジャイアント・インパクト説によると、そこに仮説上の原始惑星「テイア」が衝突し、すべてがかき混ぜられ、月が生まれ、地球の内部は一から作り直されたと考えられている。

 この出来事によって、初期の地球(原始地球)にあった物質はすべて失われたと信じられていた。地球は“過去の記憶を失って”生まれ変わったというわけだ。

 ところが今回、MITの研究チームは、地球の深部に“かつての地球”のかけらが今も残っていた可能性を示す証拠を発見した。

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Source: カラパイア