
映画『ファインディング・ニモ』で知られるカクレクマノミは、イソギンチャクと共生関係にある。一緒にいることでお互いに外敵から身を守っているのだ。
だがこのような関係は、クマノミとイソギンチャクだけのものではなかった。同じように刺胞動物と共生している魚たちが他にも存在することが、アメリカ・バージニア海洋科学研究所によって明らかになった。
夜の外洋を泳ぐ小さな幼魚たちが、イソギンチャクと近縁の毒をもつ刺胞動物の幼生を口にくわえたりしながら連れて泳ぐ行動が観測されたのだ。
小さな魚たちは刺胞動物を盾のように使って身を守る。一方、刺胞動物は魚に運ばれることで、より遠くまで移動することができる。これもまた、互いに利益を得る「相利共生」の一種と考えられている。
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Source: カラパイア
