image credit:unsplash Gaël Gaborel – OrbisTerrae

 奇妙なことに地球は長いあいだ、北半球と南半球でほぼ同じ量の太陽光を宇宙へ反射していた。

 なぜこれがおかしいかというと、北半球には陸地や都市、工場、そして大気汚染を生むエアロゾル(微粒子)が多く、太陽光を強く反射する。それに対して南半球は広大な海に覆われ、海面は暗く光を吸収しやすい。本来なら北半球のほうが反射が多いはずなのに、長年どちらもほとんど同じだったのだ。

 しかしNASA(アメリカ航空宇宙局)の最新観測によって、この均衡が崩れ始めていることが明らかになった。

 地球が宇宙へ反射する太陽光のバランスが変われば、気候や天候の仕組みにも影響が及ぶ。今、地球に何が起きているのだろうか。

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この記事のカテゴリ:知る / 自然・廃墟・宇宙

Source: カラパイア