
40年以上にわたり、古生物学の世界ではひとつの論争が続いてきた。ティラノサウルス上科の小型肉食恐竜「ナノティラヌス」は、巨大なティラノサウルス・レックスの幼体なのか、それともまったく別の恐竜なのか。
だが、ついに決着がついたようだ。
アメリカのノースカロライナ州立大学をはじめとする共同研究チームは、モンタナ州で発見された「戦う恐竜」と呼ばれる化石標本を詳細に分析した。
そこには、トリケラトプスとナノティラヌスとされる恐竜が、死闘したままの姿で保存されていた。
その結果、この恐竜は成体のナノティラヌスであり、ティラノサウルス・レックスとは異なる属・別種に分類される、独立した恐竜であることが確認されたのだ。
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この記事のカテゴリ:知る / 絶滅・絶滅危惧種生物
Source: カラパイア
