2025年11月5日に撮影された尾のない3I/ATLAS Image credit: Naves Observatory

 宇宙空間を70億年以上も漂い、私たちの太陽系に迷い込んできた恒星間天体「3I/ATLAS」が、驚くべき変貌を遂げている。

 この天体は2025年7月の最初の観測当時、赤みを帯びた色をしていたが、9月には緑色へと変わり、2025年10月下旬に太陽に最接近した後、急激に明るさを増し青色に変化したのだ。

 さらに、天体の軌道には、太陽の重力だけでは説明できない「非重力加速が観測された。これは、天体の氷が蒸発してガスになった際、ロケットのように噴射する力で軌道がずれる現象だ。

 ほかにも、伸びていた尾が消失するなど異常なふるまいを見せており、2025年12月19日に地球に最接近するまで、まだまだ目が離せない存在だ。

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この記事のカテゴリ:知る / 自然・廃墟・宇宙

Source: カラパイア