
オーストラリアの広大な大地を駆ける野犬の一種「ディンゴ」。その野性味あふれる姿は、この国を象徴する存在のひとつだ。
しかし今、そのディンゴの分類上の扱いをめぐって、クイーンズランド州で新たな動きがあった。
長年「侵入性動物(外来由来とされ、農業被害などのリスクから管理対象とされる生物)」に分類されてきたディンゴを、家庭で飼育できる犬に分類するという法改正案が持ち上がっているのだ。
もし改正が進めば、州内でディンゴの飼育が可能になるが、生態学者や先住民コミュニティからは「ディンゴの特性を十分に理解しないまま扱いが変わると、自然環境や動物福祉に影響が出る」との懸念も出ている。
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Source: カラパイア
