
これまで不可能と考えられていた生命活動が、北極海の氷の下で確認された。
北極の海氷下にも微生物が存在すること自体は以前から知られていたが、光が届かず気温も低いため、ほとんど活動できないと考えられていた。
特に、空気中の窒素を栄養に変えるようなエネルギーを多く使う反応は、環境が厳しすぎて起こらないとされていた。
しかしデンマーク・コペンハーゲン大学の研究チームが、極寒の氷の下で微生物が実際に空気中の窒素を栄養に変える働きをしていることを発見したのだ。
この活動は海の栄養循環を支え、北極の生態系や地球の炭素循環に影響を与える可能性がある。
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Source: カラパイア
