
カナダの海岸で、先住民族が外来種のミドリガニを駆除するために海へ沈めた罠が、何者かに引き上げられ、中に入れておいた餌の肉だけが消えるという不可解な出来事が続いていた。
深い海底に沈めた罠までもが引き上げられ、仕掛けの網が破られて餌だけがなくなっていた。こんなことができるのは、人間以外には考えられなかった。
原因を確かめるために監視カメラを設置したところ、映像には思いがけない姿が映っていた。
野生のオオカミが浮きをくわえて紐(ひも)をたぐり寄せ、罠を岸へ引き寄せて餌肉を食べていたのだ。
この行動は、オオカミに道具を使う能力があることを示す初めての例として、研究者の注目を集めている。
▼あわせて読みたい
・うれしいニュース、ラッコが侵略的外来種のカニを食べ尽くし、生態系の危機を救う救世主に
・野生のオオカミの腸内細菌が飼い犬の胃腸疾患を改善させる可能性
・野生のオオカミの遠吠えに犬は反応するのか?犬種によって違いがあるのか?
・アメリカでオオカミの色が変化するという謎な現象、その謎がついに判明
・オオカミには人間に愛着を示す本能が備わっていることが明らかに
Source: カラパイア
