
砂漠のような乾燥地帯でも、空気中にはわずかながら水分が含まれている。それらを効率よく集めて浄化できれば、新たな飲料水源として利用できる。
これまでにも多くの研究者たちが、太陽熱を利用して空気から水を取り出す技術を開発してきた。だがこの方法には大きな弱点があった。水を集めるのに長い時間がかかるのだ。
ところが今回、マサチューセッツ工科大学(MIT)の研究チームが、その時間を劇的に短縮する新しい方法を考案した。熱で蒸発させるのではなく、超音波を使って水を“振り落とす”という発想だ。
この技術によって、従来の45倍もの速度で、わずか数分で飲める水を回収することができるという。
▼あわせて読みたい
・空気からたっぷり飲み水を作る、天然素材のゲル状物質が開発される
・空気は栄養。人間は空気から必須栄養素を吸収しているとする科学的証拠
・太陽光だけを利用し周囲の空気から飲料水を採水。持ち運び便利な小型装置が開発される
・細菌の持つ酵素を分離させ、空気中の水素から電気をつくることに成功。未来の空気発電装置に
・砂漠の空気から飲み水を取り出せる、こんにゃくゼリーフィルムが開発される
この記事のカテゴリ:サイエンス&テクノロジー / 料理・健康・暮らし
Source: カラパイア
