超音波を使った大気の水回収装置 Image credit:Ikra Iftekhar

 砂漠のような乾燥地帯でも、空気中にはわずかながら水分が含まれている。それらを効率よく集めて浄化できれば、新たな飲料水源として利用できる。

 これまでにも多くの研究者たちが、太陽熱を利用して空気から水を取り出す技術を開発してきた。だがこの方法には大きな弱点があった。水を集めるのに長い時間がかかるのだ。

 ところが今回、マサチューセッツ工科大学(MIT)の研究チームが、その時間を劇的に短縮する新しい方法を考案した。熱で蒸発させるのではなく、超音波を使って水を“振り落とす”という発想だ。

 この技術によって、従来の45倍もの速度で、わずか数分で飲める水を回収することができるという。

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この記事のカテゴリ:サイエンス&テクノロジー / 料理・健康・暮らし

Source: カラパイア