
人類は古来より円環(リング)をさまざまに利用してきた。印章を刻む指輪や腕輪、死と再生、無限の象徴ウロボロス、聖人の光の輪、天体の動きを測る渾天儀(こんてんぎ)もそのうちの一部だ。
円環は単なる装飾のみならず、秘密や概念や信仰、そして宇宙の秩序を映す形としても役立っている。
博物館の収蔵品である金色の”天文環儀”も、円環で構成される道具の一つ。
3つの円環からできているこの芸術的な天文機器は、一見するとただの金の指輪だが、指から外して展開すると、なんと天体の動きを模した模型へと早変わりするのだ。
400年前の天文学者たちが愛用したという、美しくも精巧な「小さな宇宙」を見ていこう。
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Source: カラパイア
