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 かつて火星の地表には、豊かな水が流れ、分厚い大気が空を覆っていた。これは数々の調査によって裏付けられた科学的な合意に基づくもので、生命を育むことができる「居住可能」な場所だったのだ。

 そこに悲劇が訪れた。約42億年前から37億年前、太陽から吹き荒れる太陽風が火星の大気を宇宙空間へと剥ぎ取り、川や海を消し去ってしまったのである。

 では「生命が住める環境」はどれくらい続いていたのだろう。これまで多くの科学者は、火星はかなり早い段階で死の世界になったと考えてきた。

 だが最新の研究結果によると、火星の地下には我々の想像をはるかに超える長い期間、水が脈々と存在し続けていた可能性があり、その証拠は、クレーターの内部に残された「古代の砂丘」に刻み込まれているという。

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この記事のカテゴリ:知る / 自然・廃墟・宇宙

Source: カラパイア