Image credit: Esperante et al., 2025, PLOS One, CC-BY 4.0

 南米ボリビアは、恐竜ファンにとって特別な場所だ。ここでは、恐竜たちが闊歩していた証となる「足跡化石」が太古の物語を雄弁に語ってくれるからだ。

 そんな足跡化石の聖地で、世界でも類を見ない発見があった。1万6000以上のおびただしい数の恐竜の足跡が同じ場所の地層から発見された。

 これらは長い年月をかけて蓄積されたものではなく、わずか数時間という極めて短い間に刻まれたという。それはまるで大勢の歩行者が移動する「渋谷スクランブル交差点」の白亜紀恐竜版のようなものだ。

 足跡のほとんどは、獣脚類に属する肉食恐竜たちのものだった。数億年前の泥の干潟で発生した、恐竜たちの「ラッシュアワー」の全貌に迫ってみよう。

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干ばつの影響で、1億1千万年前の恐竜の足跡が続々と発見。

この記事のカテゴリ:知る / 絶滅・絶滅危惧種生物

Source: カラパイア