
洗濯機の排水がマイクロプラスチック汚染の大きな原因になっていることは、以前から知られている事実だ。そしてその排出量は想像以上に深刻だ。
ドイツ・ボン大学の研究によると、一般家庭の洗濯機からは、年間およそ500gもの微細なプラスチック粒子が排出されているという。
「たった500g?」と思うかもしれないが、非常に軽くて小さい繊維がそれだけの重さになるということは、粒子の数にすれば膨大な量になる。これが下水を通って海へ、あるいは巡り巡って農地へと拡散している。
この深刻な問題を解決するために、研究チームが目をつけたのは、イワシなどの魚の口の中にある「エラ」の構造だ。
この構造をヒントに、詰まることなく汚れを除去できる画期的なフィルターが開発されたのだ。
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Source: カラパイア
