イワシの口の中の構造 c

 洗濯機の排水がマイクロプラスチック汚染の大きな原因になっていることは、以前から知られている事実だ。そしてその排出量は想像以上に深刻だ。

 ドイツ・ボン大学の研究によると、一般家庭の洗濯機からは、年間およそ500gもの微細なプラスチック粒子が排出されているという。

 「たった500g?」と思うかもしれないが、非常に軽くて小さい繊維がそれだけの重さになるということは、粒子の数にすれば膨大な量になる。これが下水を通って海へ、あるいは巡り巡って農地へと拡散している。

 この深刻な問題を解決するために、研究チームが目をつけたのは、イワシなどの魚の口の中にある「エラ」の構造だ。

 この構造をヒントに、詰まることなく汚れを除去できる画期的なフィルターが開発されたのだ。

続きを読む…

▼あわせて読みたい
人間の脳にスプーン1杯分のマイクロプラスチック、認知症と関連性が指摘される
イカの骨と綿で作ったスポンジがマイクロプラスチックの99.9%を吸収除去!
クマムシの最強伝説がまた1つ。マイクロプラスチックに対する圧倒的回避能力を持っていた
ヒトの精液サンプル全てからマイクロプラスチックが検出される
離島でプラスチックの岩が発見される。海のプラスチックごみ汚染は新たな地質時代の象徴に

この記事のカテゴリ:サイエンス&テクノロジー / 料理・健康・暮らし

Source: カラパイア