
インフルエンザの感染は、ウイルスを含んだ飛沫を吸い込むことで始まる。このとき、私たちの体の中では一体何が起きているのだろうか。
スイスと日本の共同研究チームが、インフルエンザウイルスがヒトの細胞に取り付き、内部へと侵入していく様子をかつてない高解像度でリアルタイム撮影することに成功した。
これまでウイルスは、一方的に細胞へ押し入るものだと考えられがちだった。ところが今回の映像が明らかにしたのは、細胞が決して受動的な標的ではないという事実だ。
細胞はウイルスに対して「押したり引いたり」といった驚くほど能動的な動きを見せ、まるで招き入れるかのように振る舞っていたのである。
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Source: カラパイア
