Illustration: NASA, ESA, CSA, Ralf Crawford (STScI)

 1990年代半ばに天文学者が初めて太陽系外惑星を発見して以来、現在までに6000個以上が確認されている。今回ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡が観測したのは、天文学の常識を根底から覆す、とびきり奇妙な惑星だ。

 「PSR J2322-2650b」と名付けられたその太陽系外惑星は、木星ほどの質量を持ちながら、「パルサー」と呼ばれる死んだ星の周りを回っているのだが、その猛烈な重力によって無理やり引き伸ばされ、レモンや卵のような楕円形に変形しているのだ。

 さらに異様なのは大気組成だ。そこは炭素に支配された世界で、上空を漂う黒い煤の雲からは、きらめくダイヤモンドの雨が降り注いでいる可能性が高いという。

 「これはいったい?」と第一線の研究者たちでさえ頭を抱えるほど、既存の理論では説明がつかない謎の天体について迫ってみよう。

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Source: カラパイア