ブラックロックのラリー・フィンク氏はビットコインに強気だが、その「大きな問題」を一つ明らかにした

重要なポイント

ラリー・フィンク氏はビットコインを「恐怖の資産」と見ている。

フィンク氏とアナリストのトム・リー氏はともに同じ問題を指摘した。

アナリストらは、ビットコインは技術的に重大な局面に近づいていると述べている。

ブラックロックのCEO、ラリー・フィンク氏は、多くの投資家が恐怖と不確実性への反応としてビットコインを購入していると主張しながらも、ビットコインに対する姿勢を著しく転換した。

フィンク氏はビットコインの長期的な可能性についてますます前向きになっているが、同時にこの資産の主要な構造的課題として彼が考える「大きな問題」を1つ指摘した。

ブラックロックのラリー・フィンク氏、ビットコインをどう見ているか

ニューヨークタイムズのディールブックサミットでの講演フィンク氏は、個人の安全、財政の安全性、地政学的緊張、あるいは財政赤字の拡大や従来の通貨の価値下落といった長期的な財政リスクが懸念される時期に、投資家がビットコインに目を向けることが多いと述べた。

「ビットコインは恐怖の資産だ」とフィンク氏は語った。

「そして、中国と貿易協定を結んだときのように、恐怖心が薄れると、下向きのシフトが見られました。」

同氏は、ウクライナにおける和解の可能性に関する最近の議論でさえビットコインの価格のわずかな下落を引き起こしたと指摘した。

フィンク氏は、この仮想通貨の最近の20%～25%の下落は、ブラックロックのIBITスポットビットコインETFの立ち上げ以来3回目の同様の下落であると付け加えた。

彼はビットコインが長期的なポートフォリオ保護のためのヘッジとして機能できると信じている一方で、短期トレーダーは大きな混乱に直面すると警告した。

「トレード目的で購入すると、非常に変動の激しい資産になります。市場のタイミングを見極める能力が本当に必要ですが、ほとんどの人はそうではありません。」

「もしそれをすべての希望に対するヘッジとして買うのであれば、それはポートフォリオに大きな影響を与えます。」

ビットコインの「大きな問題」

フィンク氏はまた、ビットコインの市場動向に影響を与える大きな問題だと指摘した。

「ビットコインのもう一つの大きな問題は、レバレッジをかけたプレイヤーの影響を依然として強く受けていることだ」と彼は語った。

この見解はビットマインのトム・リー氏にも共感されており、同氏はビットコインの最近の下落は半減期に関連した周期的要因ではなく、主にレバレッジ解消に起因していると主張した。

「仮想通貨は10月10日まで36％上昇していたが、その後は一気に下落した」とリー氏は現在の環境をFTXの崩壊後の時期と比較した。

リー氏は、最近の市場の弱さは長期的なファンダメンタルズよりもむしろ構造とレバレッジによるものだと主張した。

ブラックロックのIBIT ETFは、承認以来最も成功した米国のスポットビットコインETFの1つであり、流入額は数百億ドルに上ります。

それでも、フィンク氏の発言は、ビットコインがより広範な金融市場に統合されることに対する継続的な懸念を浮き彫りにしている。

ブレイクアウトか統合か?

アナリストのヴァルドリン・タヒリ氏によると、ビットコインの価格変動は重要な局面に近づいている可能性がある。

同氏は、BTCの次の動きは、重要な対角線の抵抗レベルを上抜けられるかどうかにかかっていると記した。

同氏は、ブレイクアウトに成功すれば10万ドルに向けた急騰を引き起こし、大量の空売りの清算を引き起こす可能性があると指摘した。

しかし、突破に失敗すると、さらなる統合につながる可能性があり、買い手が勢いを取り戻せない場合は、市場はより深刻なリトレースメントに対して脆弱な状態になります。

タヒリ氏は、ビットコインの今後の価格変動によって、市場が完全なトレンド反転に突入するのか、それとも一時的な圧迫にとどまるのかが決まるだろうと結論付けた。

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Source: Rippleリップル）仮想通貨情報局