
ブラジル南部のごく限られた地域にのみ生息する、手足が真っ赤なかわいらしいカエルは、わずか3cmほどの小さな体ながら、人間社会の決定を覆した過去を持つ。
2014年、このカエルが絶滅寸前であることが科学的に証明されたことで、予定されていた水力発電ダムの建設が白紙となったのだ。
しかし、人間の手による絶滅の危機を免れたこのカエルたちを待っていたのは、2024年に発生した記録的な洪水という過酷な試練だった。
だがカエルはがんばった。
水位が20mも上昇し、住処が完全に飲み込まれる絶望的な状況下にありながら、このカエルは自らの生命力のみを頼りに激流を生き延び、再びその姿を現したのだ。
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Source: カラパイア
