
認知症の約7割を占めるアルツハイマー病は、一度発症すれば記憶を失い続けるしかない不治の病だと長年考えられてきた。これまで、一度死んでしまった脳の神経細胞は二度と再生しないというのが医学界の常識だったためだ。
しかし、最新の研究がこの絶望的な見方に新たな光を投げかけている。
アメリカの研究チームが、脳のエネルギーバランスを整えることで、進行したアルツハイマー病のマウスの病状を逆転させ、記憶を回復させることに成功したのだ。
この発見は、これまでの衰退を遅らせるだけの治療から、元の状態に戻すという画期的な段階へ進むための大きな希望となっている。
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Source: カラパイア
