
古代エジプトの月と知恵の神「トート」は、白い鳥、トキの姿が有名だが、銀白色の毛を持つヒヒの姿でも描かれてきた。
他の神々がそれぞれ1種類の動物で表されるのに、トートだけが2種の動物を与えられた理由は、長年不明だった。
英国のセント・アンドルーズ大学と米国のダートマス大学の研究チームは、トキの羽毛とヒヒの体毛が反射する光を測定した。
すると、どちらも月の光と同じ色であることがわかった。トートを象徴する動物は、月と同じ色の体を持つことを基準に選ばれていたのだ。
この研究成果は『Time and Mind』誌(2026年7月14日付)に掲載された。
▼あわせて読みたい
・古代エジプトでミイラが身に着けていたハートスカラベのネックレスに込められた思い
・古代エジプト人は天の川銀河を天空の女神「ヌト」と結び付けて描写していた
・パリに移設された古代エジプトのオベリスクに隠された秘密のメッセージを解読
・やはり猫は神だった!古代エジプトの信仰と交易が生んだヨーロッパの家猫の歴史
・ワニのミイラが明かす古代エジプトのワニ信仰。崇拝の一方で野生のワニが生贄にされていた