クエーサー「J1601+3102」のアーティストによるイメージ図
クエーサー「J1601+3102」のイメージ図 Image credit: NOIRLab/NSF/AURA/M. Garlick

 ビッグバンから12億年後の宇宙で、巨大なブラックホールジェットが発見された。その長さは天の川銀河(Milky Way)の2倍に及び、初期宇宙で発見されたものとしては過去最大の規模だ。

 「J1601+3102」と呼ばれるクエーサー(超高輝度活動銀河核)は、まるで双頭の竜が両方向に火を吹くように、強力な電波ジェットを噴き出している。その長さは実に20万光年を超えるという。

 初期宇宙で、こうした巨大なブラックホールジェット(電波ジェット)はどのように形成されたのか? そして、ブラックホールジェットは宇宙のどの時期に誕生し始めたのか? 今回の発見は、これらの謎を解明する重要な手がかりとなる。

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Source: カラパイア