フィンランドで発見されたJyvaskylavirus(ユヴァスキュラウイルス)ウイルス粒子はインフルエンザウイルスやコロナウイルスの約2倍の大きさ
Credit: University of Jyväskylä

 一般的なウイルスは極微小で、その直径は数十ナノメートルから100ナノメートル(nm)前後とされており、電子顕微鏡でしか見ることができない。

 ところが、こうした常識を覆す「巨大ウイルス」が存在することが、近年の研究で次々と明らかになっている。

 2025年4月、フィンランド中部の都市ユヴァスキュラで、新たな巨大ウイルスが発見され、「ユヴァスキュラウイルス(Jyvaskylavirus)」と名付けられた。

 その直径は約200nmで、一般的なウイルスの2倍に相当するという。

 この発見は、巨大ウイルスが寒冷地にも分布していることを示す重要な手がかりとなり、私たちがまだ知らないウイルスの多様性が、地球上に広がっている可能性を物語っている。

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Source: カラパイア