月表面にある微小なオレンジ色のガラス質物体 / Image credit:NASA

 アポロ計画で月から持ち帰られたサンプルの中で、ひときわ目を引いたものは、微小なオレンジ色のガラス質の粒子だった。

 黒色の粒子と混ざって、月面に点在していたオレンジ色の粒子は33億年以上前の火山噴火によって作られたものだが、その成り立ちや噴火の詳細は不明なままだった。

 最新の分析技術により、この粒子の組成や構造から、月の火山活動が時代とともに変化していたことや、月内部の進化の過程が明らかになった。

 静かな現在の姿とは異なる、かつての月のダイナミックな姿が浮かび上がってきている。

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この記事のカテゴリ:知る / 自然・廃墟・宇宙

Source: カラパイア