
20年以上にわたる衛星観測データの分析により、世界の陸地から淡水が劇的なスピードで失われていることが明らかになった。
アリゾナ州立大学を中心とする国際チームによると、主な要因は「地下水の過剰利用」「温暖化」「干ばつの深刻化」で、その影響で北半球には4つの「メガ乾燥地域」が広がりつつあるという。
この状況は食料・水の供給や生物多様性を脅かすだけなく、海面上昇にもつながり、さらには世界の安定を揺るがすと懸念され、研究チームは世界が協調して水資源を管理する必要があると訴えている。
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Source: カラパイア