
地球から約1万光年の距離にある「Vサギタエ」は、ふたつの星が極端に近い距離で互いを回り合う「近接連星」と呼ばれる天体だ。
一方は、進化の終末期にある恒星の残骸で、死にかけの星「白色矮星」。もう一方は、今も燃え続ける元気な恒星である。
この白色矮星が相棒からガスを激しく吸い取り、自分の表面にため込むことで、異常な明るさで輝いている。
だが、死にかけの星が他の星の命を吸って光るその姿は、まさに最期の輝きだ。
研究者たちは、数年以内に「新星爆発」が起き、その後「超新星爆発(スーパーノバ)」に至る可能性があると警告している。
もしそれが現実になれば、星は昼間でも肉眼で見えるほどの光を放ち、宇宙にひとつの壮絶な終焉を刻むことになるかもしれない。
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Source: カラパイア