
北極圏のロシア領、チュクチ海に浮かぶ「コリュチン島」はかつて、ソ連時代に極地研究所があった場所だが、1990年代初頭に放棄され廃墟となった。そこに住み着いたのは、ホッキョクグマたちだ。
ロシア人写真家のバディム・マホロフ(Vadim Makhorov)氏は、2025年晩夏の北極の太陽の下、施設の点在する建物に出入りするクマたちの様子をドローンで撮影した。
人間が勝手に住み、勝手に捨てていった場所だが、気候変動によって海氷が減少し、行き場を失くしたホッキョクグマたちにとって、風や雨をしのげる、ちょうどいい隠れ家となっている。
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この記事のカテゴリ:絶滅・絶滅危惧種生物 / 動物・鳥類
Source: カラパイア