
二酸化炭素は、太陽の熱が宇宙に逃げるのを妨げる性質を持つ。大気中の濃度が上がるほど地球の熱は閉じ込められ、気候変動が加速する。
ところが上空の成層圏では、二酸化炭素は逆に大気を冷やしていることが1980年代以降の観測で確認されてきた。
なぜ同じ物質が、場所によって正反対の働きをするのか。米コロンビア大学の研究チームはその物理的な仕組みをついに解明した。
二酸化炭素が特定の赤外線の波長帯を通じて熱を宇宙へ放出する効率の変化で、成層圏冷却が生じるという。
さらに成層圏が冷えるほど地表の温暖化が強まるという連鎖構造も明らかになった。
この研究成果は『Nature Geoscience誌(2026年5月11日付)』に掲載された。
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